あるところに、お菓子づくりが大好きな青年がいました。 さて、きょうは、なにをつくろうか? 目にとまったのは、週末のマルシェで手に入れた大好物のレモン。 レモンの香りをすーっと吸い込み、ひと口かじって、味わって……。 ふと、レモンケーキのレシピが思い浮かびました。 しかし、青年はレモンケーキを食べたことがありませんでした。 「よし、じぶんで、つくってみよう!」 甘すぎないのが好きだなー、レモンはたっぷりにしよう―。 自由に、たのしく、丹精を込めて焼き上げたレモンケーキ。 ひと口ほおばると、レモンの香りが口いっぱいに広がり しっとりサックリ、目がうるむほどの美味しさでした。 そこで、近くに暮らす友人におすそわけすると、またたく間にペロリ。 友人のとろける笑顔に、青年はまたもや胸がいっぱいになりました。 みんなのほっぺたを、しあわせにするnamidameのレモンケーキ。 どうか、あなたのこころにも、届きますように。